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NT リア王の衛星中継

 昨日、ナショナル・シアターのプロダクション、「リア王」を観に行きました。
 演出家はマイケル・グランデージ、リア王を演じるのはデレク・ジャコビーです。ドンマールというコヴェントガーデンの小さな劇場で行われている芝居ですが、評判がいいので売り切れ。
 しかし、一日だけ衛星中継で、イギリス、ヨーロッパ、NY 及びトロントの映画館で上映されるということで、さっそく近所の映画館に問い合わせると、既に完売。で、レスター・スクエアの映画館まで足を運ぶことになりました。
 名優デレク・ジャコビーの演技はすばらしいものでしたが、ゴネリルを演じたのがジーナ・マッキーという女優さんで(「ノッティング・ヒルの恋人」でヒュー・グラントが密かに好きだった自分の親友の奥さんを演じています)、非常に美しかったです。
 第二幕の途中、何か不具合が生じ、音声は聞こえるけれど映像が見えなくなってしまうというアクシデントに見舞われました。これが世界の映画館で同時に身ら荒れていることを考慮し、一旦劇場側で進行を止め、その後に再開となりましたが、役者さんたちには気の毒でした。

 あと、私たちはスクリーンで芝居が始まる前の客席の様子などを見ながら、「お客さん、鼻くそほじんないようにしないとね〜」と冗談を言っていましたが、歯をほじっている女性が大写しに.....
 カメラが入っているのはもちろんお客さんも知っていますが、劇場には当然スクリーンがないので、自分が前世界的に映っていることに気がついていません。
 メトロポリタン・オペラの演目を映画館での同時上映するというは、最近ロンドンでよく見られるようになりましたが、芝居の同時上映を映画館で見たのは初めてでした。
 劇場で見る場合は何を映されるか分からないので油断できません。


 

by kubokiriko | 2011-02-05 00:58  

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