『ジュリアス・シーザー』とアフリカ

RSC(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー)の『ジュリアス・シーザー』を観に行って来ました。
シェイクスピアは古典英語なのでイギリス人にも難しいと言われています。
なので、私が通常シェイクスピアを観に行くときは、予習をして行きます。
日本語訳と英語を重ねて読んでおけばバッチリです。
「あ、これはあの部分ね」とすぐ分かるので心にゆとりを持って観ることができます。
時間がないときは日本語訳だけでも。
日本語訳が手に入らない場合は、ネットで要約だけでもチェックしておくと違います。

しかし、今回はさぼりました....。
おかげで「ここはどこ?」と靄がかかったような感覚でお芝居を見るはめに。

ローマをアフリカの国に設定し、登場する人々は皆黒人系。
中に入るときにバッグを持っている人はバッグの中を検査をされたので「あれ?」と思いましたが、観客の中にアフリカン・プリントの民族衣装を着けた人が数人いたので、アフリカ系の要人が来ていた可能性があります。

パンフレットにロイヤル・アフリカン・ソサエティーのダイレクターの文が載っていて、政治犯としてネルソン・マンデラが牢屋に入っていたときのことが書いてありました。
本の持ち込みは禁止だったそうですが、インド系のANCのメンバーがインドの宗教画にこっそりシェイクスピアのコピーを隠して持ち込み、お気に入りの引用にアンダーラインを引いたりして、ANCのメンバーの中でこっそりと読み回していたそうです。
で、マンデラが選んだのが『ジュリアス・シーザー』だったそうです。

そして、劇中、ブルータスたちがシーザーを殺したあと、シーザーに近かったマーク・アンソニーは「わしら(ブルータスたち)を悪く言わないならよかとよ」シーザーの葬式でスピーチを許されますが、そのスピーチは有名で、大統領や首相のスピーチの原稿を作る人なら皆勉強するそうです。

日本の首相の演説を考える人もそうなのでしょうかね。
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by kubokiriko | 2012-09-14 06:09  

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