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お金の重み

息子がリーズに行きました。

大学生になったのね〜という母の感慨をぶち壊す置き土産をして。
うちのアホ息子、小銭を手提げ金庫に貯め続け、引越しの準備の最中に「どうしよう〜」とバタバタしてるので数えてあげたら、なんと£100以上ある!!!
あんなに「お金がない〜ない〜」と言っていたのに、あるではないか!ここに!

ざざっと調べたら、大きなスーパーだとコインを数えてくれる機械があるらしいのだが、手数料を取られる!
小銭に厳しい私には耐えられないので、さらに調べると銀行によっては替えてくれる、かも?という記事を発見。
余計な作業なので銀行に嫌われるらしいのです。
さっそく私の口座のある銀行に電話すると、sort codeを入れろとか口座番号を入れろとかの録音音声さんとのやり取りの後にやっと人につながった。
最近一発では人に繋がらないところが多い。
うちに口座があれば大丈夫ですよ〜、という愛想のいい行員さんの言葉を信じて出かけることにする。
息子の小銭、ずっしりと重く、推定5キロくらい。
なので、夫が仕事に行く時に私を車で落として行ってもらうことにする。
ググって調べたら銀行が開くのは9時となっていたので、一番の客ね〜と思ったら、扉が開かない。
外壁にやぐらを組んで工事しているのでもしや改装中で休業中か??別の支店にこの重い重い小銭を持っていくのか??と半分パニックになって、ケータイを使って別の方法で検索したら開店が10時になっていた。
これってよくないんじゃね?
でもとにかく、ほっと安心。
近くのカフェに入って朝のカプチーノを飲む。

10時ちょい前に銀行に入ろうとしたら、一人の男性に「銀行、何時から開くんでしょうか?」と聞かれたので、「10時のはず」とお答えする。
一番手はその人に取られ私は二番の客になってしまった。
その人も窓口で「グーグルで調べたら9時開店となっていたけど違った」と軽く文句を言っていたので、「そうだそうだ。ググって開店時間の違うのが出てくるのはまずいよ」と心の中で声援を送る。
きっちり種類別のコインごとに別々の袋に入れた小銭を窓口に出し、自信満々で「これを私の口座に入れてください!」と言ったら、「その袋じゃダメです」と言われ、小さい透明のビニール袋を数枚渡された。
そこには「£1-1p or2p, £5 - 5p or 10p, £10 - 20p or 50p, £20 - 1£ or 2£」と書かれていた。
つまりコインごとに袋に仕分けしなさいということでした。
てっきり機械でが〜と数えてくれるのだと思っていたのでびっくり。

行内にテーブルと椅子があったのでそこで粛々と作業。
こういう作業、意外と嫌いではないんだけど、銀行内でそれをするのは悲しい〜。
息子をちょっと恨みました。
小銭を分けて窓口に持っていくと、行員さんはなんとそれをはかりにかけて測っていました。
ものすごくアナログな測り方です。
袋が余ったのでそれを戻そうとしたら、「次に使うときのために持っていたら?」と言われたので、「この作業を二度とやりたくないので結構です」と謹んでお断りしました。
銀行から出たのが11時。
作業に1時間ほどかかった計算になります。

お金の重みをしみじみと感じました。
本当に重かった。
息子よ、君がこの重さを感じるべきだったのだよ。
代わりにに銀行に行ってあげると言ってしまった時点で親バカなのだが。



by kubokiriko | 2016-09-30 21:28  

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