人気ブログランキング |

アート

 貯め込む性格(体質?)の親を持つ私と石渡の共通の会話は「いかに親にものを捨てさせるのに失敗したか」です。
とはいえ、人のものは捨てられても自分のものを捨てるのは難しいので、人のことは言えません。
なので、たまたま見つけた「ものすごく物が貯め込まれた家の片付けにがんばる主婦の書き込み」を見つけて、半分笑いながら半分我が身に引き比べたりするのが仕事の合間の一息。
 で、昨日息子のコンサートがあり、リハーサルと本番の合間がものすごく空いたので、会場の近くのバービカンセンターの、たまたまやっていたアートの展示に飛び込みました。
Song Dongという中国人のアーティストの展示です。
彼の両親の家に貯め込まれていた生活用品50年分が展示されているのですが、すごいです。文化革命のときかなり生活物資が足りなくなったらしく、あらゆるものが取ってあります。こんなもの?と思っても何かと交換が出来るかも、ということで、この家にやって来た「物」は出て行くことはなかったようです。洗面器の数もすごいのですが、薬の量もすごい。中身はまだ入っているのかもしれませんが消費期限は切れてるはず。
ペットボトルはともかく、アイスクリームの棒も保存。
ビニール袋、大量の紙の手提げぶくろは思わず実家の母を思い出してしまいました。
そういえば、祖父も釘をサイズ別に全てにとってあったことを思い出しました。
工作で空き箱を使うとか瓶を使うとかいうときには祖父のところに行けば、全て材料は揃った記憶があります。
このアーティストのお父さんが亡くなったときに、お母さんが生きる目的を見失ってしまったようなので、これはいかん、とお母さんを巻き込むプロジェクトを考え、作業しているうちに主体はお母さん、彼はアシスタントとなって行ったようです。その説明を見ると、はぎれなどがきちんとひもでしばられ小分けにされているのはお母さんがされた作業なのかなと見ると、なんとなく日本にも共通する「母親」像が浮かんで来ます。
 期待しないでふらっと入った展示ですがおもしろかったです。
 そのお母さんも数年前に亡くなったそうですが、この展示が終わるとこれらの「ブツ」は一挙に捨てることになるのかな?アートと片付けが出来て一挙両得?と悪魔のようなことをついつい考えてしまいました。
e0150991_21543710.jpg

e0150991_2154852.jpg

e0150991_21393569.jpg

e0150991_21385089.jpg
e0150991_21382116.jpg

e0150991_2138044.jpg

 

by kubokiriko | 2012-03-26 21:45  

<< 逃避 マグノリア >>